tar

テープアーカイブ

起動方法

    tar key [directory] [tapefile] [ name ... ]

機能

tarコマンドは、テープやファイルに複数のファイルをまとめる(アーカイブする) ためのコマンドである。
テープにファイルをバックアップしておくためによく使用されるが、 その他にも、すぐには使わないファイルを一時的にまとめてgzipなどで圧縮しておくとディスクの節約にもなる。

オプション

keyの部分に使用されるのは以下のものがある。
実際は、この他にも多数のオプションがあるが、詳細は man tape で調べること。

c

アーカイブを新たに作る。

x

アーカイブからファイルを取り出す。
取り出されるファイルにディレクトリ名がついていた場合、
ディスクにそのディレクトリがない場合は、 新たにそのディレクトリが作られる。
また同じファイルがあった場合は上書きされるので注意。
ファイル名が指定されていない時は全てのファイルが取り出される。
ファイル名を指定するとそのファイルだけを取り出すこともできる。

t

アーカイブの中のファイルの一覧を出力する。

f

アーカイブを書き込むファイルtapefileの指定。

v

実行過程の表示。

例

• ディレクトリdirの下にあるディレクトリ、ファイルを全部backup.tarにバックアップ。
  # tar cvf backup.tar dir
• ファイルbackup.tarの中からファイルを全て取り出す。
  # tar xvf backup.tar
• kadaiディレクトリの下にあるファイルをkadai.tarというファイルにアーカイブして、gzipで圧縮する。
  # tar cvf - kadai | gzip > kadai.tar.gz
• 上の圧縮されたアーカイブからファイルを取り出す。
  # zcat kadai.tar.gz | tar xvf -

注意

tarによって現在のディレクトリを同じディレクトリのファイルにアーカイブしようとするとそのアーカイブファイル自体もアーカイブされておかしなことになるので注意すること。
例えば、以下のような使用例は良くない。
# tar cvf backup.tar .

参照

• gzip
• zcat