vi の使い方 (文字列のコピーと移動)

コピーと移動

vi である文字をコピーするには、y コマンドと p コマンドの組合せで行なう。
y コマンドはヤンクコマンドと言って、ファイル上の文字をバッファの中にコピーするコマンドである。
また、移動させる時はddなどの文字を削除するコマンドによって削除された文字をpコマンドによって移動する。

y コマンドの例

yy
カーソルのある行を一行分ヤンクする。
10yy
カーソルのある行から10行分ヤンクする。
yw
カーソルの文字から1単語分ヤンクする。
yfa
カーソルの文字から文字 a のところまでをヤンクする。
yl
カーソル上の1文字をヤンクする。

p コマンドは y コマンドとは逆にバッファに入っている文字をファイルのカーソルのある所へコピーするコマンドである。

p コマンドの例

p
カーソルのあるところにバッファの内容をコピーする (行単位だとカーソルの下の行、その他の場合はカーソルの右側)
3p
カーソルのあるところにバッファの内容を3回コピーする

コピーの方法

  1. カーソルをコピーされるところへ移動する。
  2. y コマンドでヤンクする。
  3. カーソルをコピーしたいところへ移動する。
    行単位のコピーの場合は、コピーされる行の1行上、 その他の場合はコピーされる場所の左の文字の上。
  4. p コマンドでコピーする。

移動の方法

  1. カーソルを移動したい文字列のところへ移動する。
  2. 文字列削除コマンド(ddなど)で移動させたい文字を消去する。
  3. カーソルを移動したいところへ移動する。
    行単位のコピーの場合は、コピーされる行の1行上、 その他の場合はコピーされる場所の左の文字の上。
  4. p コマンドで消去された文字列が現れる。

バッファとは

バッファとは、vi の中にある一時的なデータの格納場所である。
バッファにコピーされた文字は、新しい文字がコピーされてくるまでは残っている。 しかし vi を終了すればすべて消えてしまう。
詳しいことは vi の使い方 (ブッファ)にて。

参考


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