awk の使い方 1

awk とは

awk はRWBの vp ファイルや lsp ファイルなどの、規則正しく並んでいる テキストファイルに対して、

  1. 編集(一部を取り出したり、並べ換えたり)
  2. 簡単な数値の計算(表計算)

などをするのに適したコマンド(プログラム言語でもある)である。
簡単な処理ならば、C言語でプログラムをするよりも、手早く行なうことができるので、 覚えておくといろいろ便利だろう。
また、文法はC言語に似ているので、C言語を知っている者には簡単に覚えることができる。
一度覚えておくと、DOS、WINDOWS、Mac などのパソコンでも使用できるので、 家でも、会社でも役に立つ。

awk の簡単な使い方 その1

awk はコマンドラインでも、C言語のようにプログラムをファイルに書いても実行できるが、 まず、一番簡単なコマンドラインから、実行する方法をやってみる。
最初にも書いた通り、awk は何かのデータを元に処理を進めるので、 サンプルデータとして、以下のようなデータファイルを考える。

# cat data
1 2 3
4 5 6
7 8 9
#

このデータから、各行の最初のデータだけを取り出すには、以下のようにコマンドを打ち込む。

# awk '{print $1}' data
1
4
7
#

上のコマンドで、awk はコマンド名、その後の' (シングルクォート)で囲まれた部分が、 データファイル(data)に対して行なう、処理を表す部分である。
そして、awk では、C言語のように{から}までの部分に、プログラムを書いておく。
この場合、各行の1番目のデータを表示したいので、その1番目のデータを表す$1を、 C言語のprintfと同じような働きをするprintを使って、画面(標準出力)に表示している。

awk における処理の進み方

awk は、データファイルを先頭の行から、一行づつ読んで、処理を実行して行く。
上の例では、まず一行目の

1 2 3

を読んで、

{print $1}

を実行し(一番目の 1 を表示する)、以下同様に2行目、3行目と読んで、実行を繰り返してゆく。
各行を読み込むと、その行にあるデータを、

に、自動的に代入してゆく。

参考


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