赤いライトが点滅するアニメーションを、三角関数によって表してみましょう。
赤色を表す値(アトリビュート)が 120 フレーム周期で 0.0 から 1.0 の間を行ったり来たりするとします。
このアニメーションは、0 フレーム目で 0.0、
60 フレーム目で 1.0、
120 フレーム目で 0.0
となり、後は 120 フレームの周期で同じ点滅をくり返します。
それをグラフで表すと、以下のようになります。
このグラフと形が同じグラフが sin または cos のグラフから見つかるでしょうか。
まず、sin のグラフを見てみます。
(このグラフは横軸が -360 から 360 の範囲のグラフであることに注意してください)
このグラフの中で求めるグラフと同じ形をさがすと、 以下の部分が同じ形になっているのに気がつきます。
2 つの図を 1 つにしてみましょう。 (sin のグラフと目的のグラフです)
後は、この sin のグラフを目的のグラフにピッタリ重なるように移動・スケールをかけてゆきます。
以下のグラフにおいては横軸・縦軸の最大値・最小値に注意してください。
移動・スケールどちらからやっても同じですが、ここでは移動から始めましょう。
最初に最小値が一致するように上へグラフを移動します。
目的のグラフは最小値が 0.0、このグラフは -1.0 になっていますから、
上へ 1.0 移動させます。
そのために sin(X) に 1.0 を加算します。
これによって、縦軸の最小値が 0.0、最大値が 2.0 になりました。
sin(X) + 1.0 の図
つぎに、グラフの始まりが左へ 90 度ずれているので、右へ 90 ずらします。
そのために X から 90 を減算します。
sin(X - 90) + 1.0 の図
今度は、縦軸の最大値をそろえるために現在までに求めた式全体を 0.5 倍します。
0.5 * (sin(X - 90) + 1.0)
= 0.5 * sin(X - 90) + 0.5 の図
最後に、グラフの終りの値をそろえて求めるグラフとぴったり重なるグラフができ上がります。
このグラフは目的のグラフの 3 倍の周期なので X を 3 倍します。
0.5 * sin(3 * X - 90) + 0.5 の図
上のアニメーションを Maya 上で確かめるには以下のように実行します。