UNIX(Linux)をインストールする
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はじめに
00ADの生徒が実習室で使っているコンピュータのOS(オペレーティングシステム)が UNIX(Linux)である。
普通パソコンを買うと、PC/AT互換器ならWindows、MacならMacOSなどがOSとして
ついてくるが、ここではそれらの代わりにUNIX(Linux)を自宅のパソコンにインストールする方法について
簡単に解説する。
UNIXをインストールすると得すること
- 学校で使っているUNIXのコマンドをほぼ同じ様に使うことができるようになる。
(MAYAなどのソフトを除く)
- プログラミングの勉強を本格的にやりたい人にも適している。
フリーのUNIXならば、元々コンパイラーなどのプログラミング環境がそろっているので
すぐにプログラミングができる。
(C言語だけでなく、他の言語もたくさんある)
- フリーのソフトがたくさんある。
学校で使用しているソフト以外にも、たくさんのCG関係のフリーソフトがある。
単にフリーのソフトと言うだけなら、WindowsやMacにも多いが、
UNIXのフリーソフトはソースがついていることが多いので、
自分で改良したり、ソースリストを見てプログラムの勉強もできる。
個人のパソコンにUNIXをインストールするためのマシンとしては、現在ではPC/AT互換機が適している。
(Mac, PC98, Amiga, FM Towns, X68000, Alpha, PowerPC, Bebox などにもUNIXをのせることはできるが、
初心者にはやはりPC/AT互換機の方が良いだろう)
パソコン用のUNIXの種類は、以下のものが代表的である。
- Linux (フリー、PC/AT,FM Towns,Alpha,Sparc,PowerPC,Mac,Bebox)
- FreeBSD (フリー、PC/AT,PC98)
- NetBSD (フリー、PC/AT,Amiga,X68000,Mac)
- OpenBSD (フリー、PC/AT)
- Solaris (非商用ならフリー、PC/AT)
- NextStep (商用、PC/AT)
- UnixWare (商用、PC/AT)
- BSDI (商用、PC/AT)
- PANIX (商用、PC/AT,PC98)
- MachTen (商用、Mac)
- BOW (商用、Windows上で動作する)
ここでは現在、実習室で使用されているフリーのUNIXであるLinuxを中心に説明する。
Linuxをインストールするためのハードウエア(PC/AT互換機)は以下の通り。
- CPU
最低386 ( 今時ほとんどPentiumだから大丈夫 )
- メモリ
最低4Mbyte、Xウインドウを使うのなら最低 8Mbyte、16Mbyte 以上あれば、なお良い。
現在は2DCGをやるなら128Mbyte、3DCGなら256Mbyteは最低限必要だろう。
( 最近メモリが安くなったのでなるべくいっぱい積んでおこう )
- ビデオカード
コンソールだけなら何でも良いが、Xウインドウを使用するなら少し条件がある。
(新しいビデオカードは対応していないものがある)
- ディスプレイ
PC/AT互換機用なら何でも良し
- ハードディスク
最低40Mbyte ( 今はGbyte単位なのでOK )
- CDROM
よほど特殊なもの以外OK ( 付けとくのが常識 )
- MO
あった方がバックアップやデータの交換に便利。
今なら640Mのものにしよう。
- CD-R
メディアが安価なのでデータのバックアップには便利である。
- SCSIカード
MO、CD-R、PD、DVD、SCSIハードディスクなどを接続する時必要。
ハードディスクを接続する時以外は安価なものでOK。
- イーサネットカード
2台以上のマシンを接続する時は必要。(ハブも必要)
- モデム, TA
ほとんど大丈夫。( ノートパソコンなどに一部例外あり )
- ダイアルアップルータ
インターネットに接続する時に便利。
もしこれから新しいコンピュータを買うのならば、
Linuxに対応しているハードウエアをちゃんと調べて買うようにしよう。
新しいハードウエア(特にビデオカード)は、まだ対応していないことがあるので気をつけた方が良い。
特にノートパソコンなどには特殊なハードウエアを使用していることがあるので注意すること。
( 詳しいことはインターネットや書籍を見ること )
デストリビューション
Linuxには色々なデストリビューションがある。
(デストリビューションとはLinuxのカーネルと必要なソフトウエアをまとめて
インストーラを付けたものである。)
現在、日本で良く使われる主なデストリビューションは以下の通りである。
(その他にも様々なデストリビューションがある)
- Slackware
この中では一番歴史がある。
インストール方法はシンプルだが、ソフトのバージョンアップが少し難しい。
- Redhat
独自のパッケージ方法でソフトのバージョンアップが
簡単に行えるようになっている。
現在、世界的に一番多くインストールされている。
(Redhat6.2Jが924、932教室にインストールされている)
- Debian
これも独自の方法でバージョンアップが簡単になっている。
少しインストールが面倒なところがある。
- Turbo Linux
最近あちこちで良く見かけるRedhatを元に造られたデストリビューション。
日本の会社が出しているのでインストーラーが日本語表示されているので
その点はわかりやすい。
別にどれでも良いのだが、現在最もインストールしやすくて日本語環境もそろっているデストリビューションとして個人的に Vine Linux を推薦しておく。
入手方法
Linux自体を手に入れるには、以下の方法がある。
- 参考書・雑誌の付録のCDROMを使う。
インストール方法・システムの設定方法・使用方法などを詳しく書いてある本を買っておくと良い。
- CDROMのみを買う
- CDROM販売店で売っているCDROMを買ってインストールする。
安く済むが、インストール方法やインストールしてからの設定方法・使用方法などがわからない。
- インターネットなどからダウンロードする。
時間がかかるし、ネットワークを混雑させるだけなので特別な理由がない限りやらない方が良い。
足りないもの、バージョンの新しいものは、後でインターネットなどからダウンロードすれば良い。
インターネットにはCG関係のソフトもいっぱいあるので、いろいろ探して試してみるのも良いだろう。
Linux関係の参考書は結構たくさん出ているが、新しい情報や、バージョンアップされたソフトなどはインターネットの方が早く手に入る。
Linuxに限らずコンピュータ関係の情報に関しては、インターネットが一番の宝庫なので
自宅で他のパソコンなどから接続していないのならば、
Linuxをインストールしたマシンからインターネットに接続しよう。
(接続の方法は参考書に書いてある)
2台以上パソコンを持っている人は、Linuxマシンから家庭内LANをやってみるのも面白いだろう。
(その場合は、別にイーサネットカード、HUBなどが必要になる)
わからないこと、バージョンアップの情報など知りたいことは以下の情報源から
探してゆこう。
特にインターネットの情報に詳しくなっておくと常に最新の情報が手にはいる。
- 雑誌
Linux関係の連載がのっている雑誌
これらの雑誌にはLinux入りCDROMが付いていることもある。
- LINUX JAPAN
- Linux magazine
- 日経Linux
- UNIX USER
- Software Design
- DOS/V magazine
- 参考書
最近はLinux関係の参考書が非常に増えて来た。
以下の本がお勧めのLinux関係の本だが、
その他どういう本が出ていて、どれが人気があるかはJFの
「Linux本のコーナー」
を参照のこと。
また「藤原博文の舘」
にもUNIX、Linx関係の参考書についての感想文がある。
- RunRun Linux (アスキー出版)
- Walking Linux (アスキー出版)
- Linux入門 (トッパン)
- Running Linux (オ'ライリー)
- Linuxパワーガイドブック (技術評論社)
- LINUXクイックリファレンス (オ'ライリー)
- その他、UNIX関係の参考書
- ネットワーク
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