シェルについて

シェルとは

シェルとはユーザーの打ち込んだコマンドを解釈してコンピュータ(OS)に実行させるプログラムである。

シェルによるコマンド実行の流れ

1. ユーザーがコマンドを打ち込みEnterキーを押す。
   コマンド入力時にtcsh・bashなど最近のシェルではTabキーなどによってコマンド・ファイル名の補完ができる。
2. ワイルドカード、ヒストリーなどの特殊文字を解析。
   Cシェルであれば、 * ? [ ] ! ( ) ; && || " ' などの文字がコマンドラインに含まれていると、それらを解析してコマンドを組み立て直す。
3. 内部コマンドかどうか調べて、そうでなければコマンド・パスからコマンドを探す。
   Cシェルであれば、シェル変数pathに含まれるパスから探す。
4. コマンドの実行。

シェルの種類

シェルの大きな流れとして、sh系とcsh系がある。
色々な種類のシェルはこのどちらかの影響をうけて作られている。

• sh ( Bourne シェル )
  UNIX上の一番古いシェル。
• bash ( Bourne Again シェル )
  shを基本に様々な機能を加えたもの。
  Linuxでは基本のシェルになっている。
• csh
  C言語風文法のシェル。
• tcsh
  cshに機能を加えたもの。
• ksh
• zsh
  sh, cshなどの機能を合わせた多機能のシェル。

PC-UNIX(Linuxなど)ではbashがデフォールトのシェルになっていることが多いので 授業で習った方法がそのまま使えるとは限らない。
その場合は、以下の方法でシェルをcshに切替えてやると授業の復習などがスムースに 行えるだろう。

• 一時的にシェルを切替える。
  コマンドラインから
  # tcsh
  と打ち込むことでtcshになる。
  この方法の場合はログインし直すか
  # exit
  で元のシェル(bashなど)に戻る。
• ログインシェルを切替える。
  Linuxの場合は以下の様に打ち込む。
  # chsh -s /usr/bin/tcsh
  この方法ではログインした時にシェルがtcshになったままになる。

参考

• Cシェル
• Cシェルの参考書