Render Layer
Render レイヤとは
Render レイヤの長所・短所
- 長所
- 編集時の自由度が増します。
例えば、レイヤごとに別々のエフェクトをかけたり、
レイヤの前後を変更することができます。
- レイヤごとにレンダリングすることができます。
一度にレンダリングできないような、
大きく複雑なシーンもレンダリングすることができます。
また、後で修正したオブジェクトの含まれるレイヤだけ、
再レンダリングすることができます。
- レイヤごとに違うシェーダをアサインできます。
- 影・ハイライトのみをレンダリングできます。
- 同一シーンを複数の制作者で作るのが容易になります。
ライト・カメラ・レイヤの前後関係などを変更しない限り、
制作者が独立して作業ができます。
- 短所
- レンダリング時間が少し長くなります。
- オブジェクトをレイヤに分けるのに手間がかかります。
- どのようにレイヤを分けるかの判断が難しいことがあります。
- マスクがうまく抜けないことがあります。
- 影・反射・屈折などの表現には工夫が必要になります。
Render レイヤの Howto
- レイヤへオブジェクトを追加
以下の、どちらかの方法でおこないます。
- オブジェクトを選択して、レイヤの上でマウス右クリックから
Add Selected Objects を選びます。
- Relationship Editor の Render Layers を使用します。
- レイヤからオブジェクトを削除
以下の、どちらかの方法でおこないます。
- オブジェクトを選択して、レイヤの上でマウス右クリックから
Remove Selected Objects を選びます。
- Relationship Editor の Render Layers を使用します。
- 各レイヤをレンダリングして、合成結果を表示
Render レイヤのメニュー
Option → Render All Layers にチェックを入れた状態で、
Render View でレンダリングします。
Render レイヤに並んでいるレイヤが、
下から順番にレンダリングされて、合成された結果が表示されます。
Render レイヤの R が消えているレイヤはレンダリングされません。
- プリセットを利用
レイヤの上でマウス右クリックから Presets のメニューによって、
以下のオーバーライドが利用できます。
- Luminance Depth
- デプスの情報をレンダリングします。
- Occlusion
- Ambient Occlusion によってレンダリングします。
- Geometry Matte
- マスクのみレンダリングされます。
Transparency はレンダリングされません。
- Diffuse
- Diffuse のみレンダリンスされます。
- Specular
- スペキュラ(ハイライト)のみレンダリングします。
マスク情報はレンダリングされません。
合成には Screen などを使用します。
- Shadow
- 影のマスク情報だけレンダリングします。
影の色はレンダリングされません。
コマンドラインからのレンダリング
レイヤに分けたシーンは、Render メニューの Batch Render からでもレンダリングできますが、
レイヤに分けたシーンファイルをレイヤ別にレンダリングするには、
コマンドラインから Render コマンドを使用します。
Render -rl レイヤー名 シーンファイル名
以下のコマンドは、default プロジェクトにある test.mb の layer1
というレイヤーのみをレンダリングするコマンドです。
Z:\> cd \マイ ドキュメント\maya\project\default\scenes
Z:\> Render -rl layer1 test.mb
参考