Javaの基本

Java とは

Java とは Sun Microsystem によって開発された オブジェクト指向のプログラム言語である。

Java の特長

C, C++ 言語との違い

Java の開発環境など

Java には商用・フリーあわせて様々な開発環境があるが ここでは UNIX 上の JDK について説明する。

JDK

JDK とは Sun Microsystem によって配布されている Java の開発環境である。 インターネット( 下の Java 関係のサイトを参照 ) やCDROM などからフリーで入手できる。
JDK は UNIX 以外に Windows, Mac などでも使用できる。

JDK のインストール方法

  1. JDK を入手する。
  2. JDK のパッケージを /usr/local/java に展開する。
  3. コマンドのパスに /usr/local/java/bin を加える。

Java のドキュメント

オンライン上のドキュメントとして、 SUN ( http://www.sun.co.jp/ ) に以下の文書が HTML の形式で置いてある。

「Java 入門」
"The Java Language Tutorial" の和訳
「API リファレンス」
Java のクラス・メソッドなどのリファレンス

Java スタンドアローンプログラムの作り方

Java には独立して実行されるスタンドアローンのプログラムと、 Netscape などのブラウザー内で実行されるアプレットがある。
ここでは、まずスタンドアローンのプログラムの作り方を述べる。

コンパイル・実行方法

プログラムの作り方は C 言語と似ている。

  1. プログラムを作る。( .java )
  2. コンパイルする。( javac )
  3. 実行する。( java )

  1. プログラムを作る。
    vi などのエディタを使用してプログラムを作る。
    class HelloWorld
    {
    	public static void main( String args[] )
    	{
    		System.out.println("Hello World");
    	}
    }
    
    このプログラムを HelloWorld.java という名前でファイルに保存する。 (必ずファイル名とクラスの名前は一致している必要がある。)
  2. コンパイルする。
    javac コマンドでコンパイルする。
    # javac HelloWorld.java
    
    エラーが無ければ、HelloWorld.class というファイルができているはずである。
  3. 実行する。
    java コマンドで実行する。
    # java HelloWorld.class
    HelloWorld
    

Java アプレットの作り方

アプレットとはNetscape などのブラウザー内で実行される Java の プログラムである。

コンパイル・実行方法

  1. プログラムを作る。( .java )
  2. コンパイルする。( javac )
  3. アプレットを表示する HTML ファイルを作る。( .html )
  4. Netscape などのブラウザーで HTML ファイルを読み込んで実行する。

  1. プログラムを作る。
    vi などのエディタを使用してプログラムを作る。
    import java.awt.*;
    import java.applet.*;
    
    public class HelloWorldApplet extends Applet
    {
    	public void paint( Graphics g )
    	{
    		g.drawString("Hello World", 30, 30);
    	}
    }
    
    このプログラムを HelloWorldApplet.java という名前でファイルに保存する。 (必ずファイル名とクラスの名前は一致している必要がある。)
  2. コンパイルする。
    javac コマンドでコンパイルする。
    # javac HelloWorldApplet.java
    
    エラーが無ければ、HelloWorldApplet.class というファイルができているはずである。
  3. アプレットを表示する HTML ファイルを作る。( .html )
    vi などのエディタを使用して以下の HTML ファイルを作る。
    < TITLE>
    Hello World Applet
    < /TITLE>
    < APPLET CODE = "HelloWorldApplet.class" WIDTH = 100 HEIGHT = 50>
    < /APPLET>
    
    このファイルを test.html という名前で保存する。 ( HTML ファイルの名前は適当で良い。)
  4. Netscape などのブラウザーで HTML ファイルを読み込んで実行する。
    # netscape test.html
    
    するとブラウザー内に以下のように表示される。

図形の表示 (アプレット)

アプレット上で図形を描画するメソッドの一部を紹介して、その使用例を示す。

図形描画のメソッド

drawArc( int x, int y, int width, int height, int start, int end)
楕円を描画する。
中心座標 ( x, y )、 幅 width、 高さ height、
弧の始まる角度 start、弧の終る角度 end
( start + end が弧の終りの角度になる)
角度の単位は度(°)。
drawRect( int x, int y, int width, int height )
矩形を描画する。
中心座標 ( x, y )、 幅 width、 高さ height
setColor( Color c )
現在の色を指定する。

  1. プログラムを作る。
    vi などのエディタを使用してプログラムを作る。
    import java.awt.*;
    import java.applet.*;
    
    public class DrawTest extends Applet
    {
    	public void paint( Graphics g )
    	{
    		g.setColor( new Color( 255, 0, 0 ) );
    		g.drawRect( 10, 10, 50, 50);
    		g.setColor( new Color( 0, 255, 0 ) );
    		g.drawArc( 40, 30, 50, 50, 0, 360 );
    	}
    }
    
    このプログラムを DrawTest.java という名前でファイルに保存する。 (必ずファイル名とクラスの名前は一致している必要がある。)
  2. コンパイルする。
    javac コマンドでコンパイルする。
    # javac DrawTest.java
    
    エラーが無ければ、DrawTest.class というファイルができているはずである。
  3. アプレットを表示する HTML ファイルを作る。( .html )
    vi などのエディタを使用して以下の HTML ファイルを作る。
    < TITLE>
    Hello World Applet
    < /TITLE>
    < APPLET CODE = "DrawTest.class" WIDTH = 100 HEIGHT = 100>
    < /APPLET>
    
    このファイルを drawtest.html という名前で保存する。 ( HTML ファイルの名前は適当で良い。)
  4. Netscape などのブラウザーで HTML ファイルを読み込んで実行する。
    # netscape drawtest.html
    
    するとブラウザー内に以下のように表示される。

参考


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