ISDN
ISDNとは
ISDN(Integrated Services Digital Network)とは、簡単に言えば
デジタルの電話回線である。
NTTではこれをINSという名前で提供している。
INSには「INSネット64」と「INSネット1500」とがあるが
一般には64の方が良く使われる。
(1500は料金が高く、設備も大がかりになるので個人には難しい)
INS64では、64Kbps(Bチャネル - データ伝送用)x2 + 16Kbps(Dチャネル - 制御信号用)で構成される。
つまり、64000bpsの回線2本と16000bpsの回線1本があって
それらを同時に使用できるものになっている。
ISDNの利点
普通の電話回線(アナログ)と比べて次のような良いところがある。
- 高速に通信できる。
アナログだと現在28800〜56200bpsぐらいだが、
INS64だと384000〜128000bpsの速度で通信できる。
(通信速度はプロバイダーの対応によって変わってくる。)
- デジタルなのでノイズが少ない。
アナログ回線だとノイズが入りやすく、
そのために途中で回線が切断されることが良くある。
ISDNでは回線切断はほとんど無く、接続開始も
非常にスムーズになる。
- 接続までの時間が短い。
"ピーガー"という接続音がしないで、2、3秒で接続できる。
- 一本で2回線分の通信ができる。
一本がパソコン、もう一本が普通の電話やFAXという使い方ができる。
ISDNの欠点
逆にアナログ回線と比べて、欠点と思われるのは以下の点だろう。
- 工事費がかかる。
場合によって違うが¥10,000〜20,000くらい。
- DSUやTAが必要になる。
- 基本料金が少しだけ高い。
アナログは¥1450〜1750
INS64は¥2830
しかし、回線使用料は同じである。
- 電話番号を変更しなければならないことがある。
最近はほとんどの地域で変更しなくても良い。
自分の所がどちらかなのかは
http://www.nttinfo.ntt.jp/dlij/SER_J/ISDN_J/IG_J/MO/MOSIKOMI.html
を見るとわかる。
- プロバイダーが対応しているとは限らない。
現在、対応していないプロバイダーはほとんど無いだろう。
万一、自分の加入しているプロバイダーが対応していない場合は
アナログのモデムを使用することになる。
(TAにモデムを接続する)
- 停電になったり、TAが故障すると電話が通じなくなる。
たいていのTAには電池などで停電対策がなされているので、
普通は心配無い。
DSUとTA
DSU(Digital Service Unit) はデジタル回線接続装置と言って
電話回線とISDN回線のインターフェイスになるものである。
このDSUにTA(Terminal Adapter - ISDN信号をアナログ信号などに変換する)を接続して、
TAからコンピュータや電話器、FAXなどに接続する。
(DSUを内蔵したTAもある)
ダイアルアップルータ
現在、流行りつつあるのがLANからISDNにアクセスできる
ダイアルアップルータである。
これからインターネットに接続したい人、現在はモデムを使って接続している人は
このダイアルアップルーターがお勧めである。
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