アニメーション

BMRTのアニメーション

BMRT(RenderMan)でアニメーションを作るには、RiFrameBegin()で始まり、RiFrameEnd()で終るフレームブロックの内部にフレームごとの処理を記述しておく。
フレームブロックはネストできない。

例

簡単なアニメーションのプログラム。

1. 以下のC言語プログラムをanim.cという名前で作る。

   #include <ri.h>
   
   main()
   {
   	int frame;
   	char filename[128];
   	RtColor color = {0.8, 0.0, 0.0};
   
   	RiBegin(RI_NULL);
   		for(frame = 1; frame <= 10; frame++)
   		{
   			RiFrameBegin(frame);
   				sprintf(filename, "sphere%d.tif", frame);
   				RiDisplay(filename, RI_FILE, RI_RGBA, RI_NULL);
   				RiWorldBegin();
   					RiColor(color);
   					RiTranslate(frame*0.1 - 0.5, 0.0, 0.0);
   					RiSphere(1.0, -1.0, 1.0, 360.0, RI_NULL);
   				RiWorldEnd();
   			RiFrameEnd();
   		}
   	RiEnd();
   }
   

2. コンパイル。
   # cc anim.c -o anim -lribout
3. RIBファイルを出力。
   # shpere1 > anim.rib
4. RIBファイルをレンダリング。
   # rendrib anim.rib
   

アニメーション・サンプル

プログラムの解説

• #include <ri.h> インクルードファイルとしてri.hを指定する。
• RiBegin(RI_NULL); RenderManインターフェースの初期化。
  最初に必ず呼び出す。
• RiFrameBegin(frame)
  frame番号フレームの始まり。
  すべてのオプションを退避するので、フレームごとに変化するオプションをフレームブロックの内部におくことができる。。
• RiDisplay(filename, RI_FILE, RI_RGBA, RI_NULL); filenameというファイルに画像を出力する。
• RiWorldBegin(); シーンの開始。
  RenderManではシーンは右手系でZ軸が上を向いていると考える。
• RiColor(color); 色をcolor ({0.8, 0.0, 0.0}) にする。
• RiTranslate(frame*0.1 - 0.5, 0.0, 0.0); X座標をframe*0.1づつ移動する。
• RiSphere(1.0, -1.0, 1.0, 360.0, RI_NULL); 球の定義。
• RiWorldEnd(); シーンの終り。
• RiFrameEnd()
  フレームの終り。
• RiEnd(); 最後に必ず呼び出す。