簡単なBMRTの例

データの作成方法とレンダリング

C言語からRIBファイルを作り、レンダリングする手順は以下の通り。(Linux, IRIXなど)

1. C言語でプログラムを作る。
   # vi sample.c
2. ライブラリ(libribout.a)を使ってコンパイル。
   # cc sample.c -lribout
3. RIBファイルを出力する。
   # a.out > sample.rib
4. RIBファイルをレンダリング。
   # rendrib sample.rib

例

1. 以下のC言語プログラムをsphere1.cという名前で作る。

   #include <ri.h>
   
   main()
   {
   	RiBegin(RI_NULL);
   		RiWorldBegin();
   			RiSphere(1.0, -1.0, 1.0, 360.0, RI_NULL);
   		RiWorldEnd();
   	RiEnd();
   }
   

2. コンパイル。
   # cc sphere1.c -o shpere1 -lribout
3. RIBファイルを出力。
   # shpere1 > sphere1.rib
4. RIBファイルをレンダリング。
   # rendrib sphere1.rib
   デフォールトではレンダリング結果の画像ファイル名はri.tif、解像度は640 x 480になる。

プログラムの解説

• #include <ri.h> インクルードファイルとしてri.hを指定する。
• RiBegin(RI_NULL); RenderManインターフェースの初期化。
  最初に必ず呼び出す。
• RiWorldBegin(); シーンの開始。
  RenderManではシーンは右手系でZ軸が上を向いていると考える。
• RiSphere(1.0, -1.0, 1.0, 360.0, RI_NULL); 物体の定義。(球)
  RiSphere(半径, Z方向の最小値, Z方向の最大値, 回転角, RI_NULL)
  Z軸方向の最小値・最大値で上下を切り取った球を表現できる。
  回転角はZ軸回りで回転した時の回転角である。
• RiWorldEnd(); シーンの終り。
• RiEnd(); 最後に必ず呼び出す。