ディレクトリへのアクセス

ディレクトリの移動

ディレクトリの移動には、cd コマンドを使用するが、複数のディレクトリ間を何度も移動する場合には、以下の pushd, popd, dirs などのコマンドを使用すると、いちいちディレクトリの名前を覚えておかなくても良いので効率良くディレクトリ間の移動が出来るようになる。

コマンド

pushd

2番目のディレクトリと現在のディレクトリを入れ換える。

pushd [directory]

directory が指定してあると、そのディレクトリを スタックに積んで、そのdirectoryへ移動する。

pushd [+n]

n 番目のディレクトリをスタックの一番上に積んで、そのディレクトリへ移動する。

popd

スタックの一番上のディレクトリを捨てる。
そして、その次のディレクトリへ移動する。

popd [+n]

スタックの n 番目のディレクトリを捨てる。

dirs

現在、スタックに積んであるディレクトリを表示する。
一番左のディレクトリが現在のディレクトリである。

例

# pwd
/home/au990000
# ls
kadai1/ kadai2/
# pushd kadai
/home/au990000/kadai /home/au990000
# pushd ../kadai2
/home/au990000/kadai2 /home/au990000/kadai /home/au990000
# pushd
/home/au990000/kadai /home/au990000/kadai2 /home/au990000
# pushd +2
/home/au990000 /home/au990000/kadai /home/au990000/kadai2
# popd
/home/au990000/kadai /home/au990000/kadai2
#

参考

• 「続・たのしいUNIX」 p.31 ~ p.39