vi の使い方 (3)

文字列変換の方法

vi である文字列を、別の文字列に変換(書き換える)したい時の方法は

などがある。
また、一文字だけ変換するには、次のコマンドを使用する。

c コマンドを使う方法

コマンドモードで、文字列を書き換える時には

(行数)cc
行数分書き換え
c(範囲)
範囲の部分を書き換え

という方法がある。
このコマンドを使用すると、テキストモードになるので、書き換えたら最後は Esc キーでテキストモードを終了すること。

c コマンドの例

5cc
カーソルのある行から5行分書き換える
cw
カーソルのある文字から一単語分(スペース、タブ、Enter、英数字以外の文字があるまで)書き換える
cfa
カーソルのある文字から文字 a があるところまで書き換える
cG
カーソルのある行からファイルの最後の行まで書き換える

s コマンドを使う方法

ex モードの s コマンドを使用する方法である。
ファイルの全体、または、ある行からある行までという、広い範囲の文字列を変換したい時に使用する。
ある(範囲)の(文字列1)を(文字列2)に変換するには

:(範囲)s/(文字列1)/(文字列2)/[g]

とういう形で使用する。
最後の g が無いと一行中の最初に見つかった(文字列1)だけを変換する。 g がついていると見つかった全ての(文字列1)を変換する。
(範囲)の指定方法の詳しいことは以下の

文字列変換の範囲指定 ( s コマンド )

を参照のこと。

s コマンドの例

:%s/tmp/test/
ファイル全体の tmp を test に変換する。(ただし行中の最初に見つかった tmp だけ変換)
:%s/tmp/test/g
ファイル全体の tmp を test に変換する。(全部変換)

文字列変換の範囲指定 ( s コマンド )

範囲指定をしていないとカーソルのある行だけ変換の範囲になる。
範囲指定の形式は

(範囲の始まり),[(範囲の終り)]

のようになっている。
(範囲の終り)は省略できる。 その場合は(範囲の始まり)で指定した行だけが範囲になる。( % を除く)
(範囲の始まり)、(範囲の終り)には

行数
変換したい行の行番号
マーク
'a , 'b など
特種記号
. (ピリオド)
カーソルのある行を示す。
$ (ドルマーク)
ファイルの最後の行を示す。
% (パーセント)
ファイル全体を表す。

が使用できる。
範囲指定の主な方法は以下の通り。

r コマンド

このコマンドは、ある一文字だけを別の一文字に変換するために使用する。

使い方

変換したい文字の上にカーソルを移動して、 r を打ち込んだすぐ後に、変換する文字を打ち込む。

参考


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