UNIXで実行されるプログラム・コマンドにはデータが出力先へ出て行く道として 標準出力と標準エラー出力という2つが最初から用意されている。
C言語などでプログラムを創る場合には、正しく計算できたデータは標準出力に出力し、
データが見つからない、計算結果がおかしい、などの場合には標準エラー出力から
エラーメッセージを出力する。
fprintf(stderr, ...)などを使うと標準エラー出力にデータを出力することができる。
(stderrが標準エラー出力を表している)
標準出力・標準エラー出力はリダイレクションで切替えることができる。
リダイレクションには上記以外にもいくつかの種類がある。
下のput.cというプログラムを使ってリダイレクションの実験をしてみよう。
# cat put.c #include <stdio.h> main() { printf("stdout\n"); /* 標準出力へ出力される */ fprintf(stderr, "stderr\n"); /* 標準エラー出力へ出力される */ } # cc -o put put.c # put stdout stderr # put > data stderr <- なぜstderrが出力されたのか? # cat data stdout <- なぜstdoutがdataファイルに書かれているのか? # put >& data <- なぜ何も出力されないのか? # cat data stdout <- なぜstdout,stderr両方ともdataファイルに書かれているのか? stderr #