ディレクトリについては1年のUNIX Operation Iで学習した通りだが、 ここではディレクトリの作り方・消し方・移動の方法などについて復習してみよう。
ディレクトリ関係のコマンドを参照しながらディレクトリを作ってから、そのディレクトリを消してみよう。
まず、ディレクトリを作ってファイルをそのディレクトリの中にコピーしてみる。
#cd unix2 <- unix2ディレクトリへ移動 #ls test.sh <- 今、test.shというファイルがあるとする #mkdir tmp <- tmpという名前のディレクトリを作る #ls tmp/ test.sh <- tmpができているのを確かめる #cp test.sh tmp <- test.shをtmpの中へコピーする #cd tmp <- tmpへ移動する #ls test.sh <- test.shがコピーされているのを確かめる
次ぎに今作ったばかりのディレクトリを消してみる。
ディレクトリを消すにはまず、ディレクトリの中にあるファイルを全部消してしまわなければならない。
ただし、ファイルを消すときはくれぐれもファイル名を間違わないこと。
間違って消したファイルは絶対に戻ってこない。
#pwd /tmp_mnt/CG/CG98/ad980000/unix2/tmp <- tmpのディレクトリにいることを確かめる #ls test.sh <- test.shというファイルがある #rm test.sh <- test.shを消す #ls <- test.shが消えたことを確かめる #cd .. <- 元のディレクトリに戻る #ls #pwd /tmp_mnt/CG/CG98/ad980000/unix2 <- 元のディレクトリにいることを確かめる #ls tmp/ test.sh <- まだtmpディレクトリがある #rmdir tmp <- tmpディレクトリを消す #ls test.sh <- tmpディレクトリが消えた #
ディレクトリの移動には上でも使ったようにcdを使えば良い。
みんなが使っているUNIXのシステムの中にどんなディレクトリがあるか探検してみよう。
#pwd /tmp_mnt/CG/CG98/ad980000/unix2 <- 元のディレクトリにいることを確かめる #cd .. <- 一つ上のディレクトリへ移動 #pwd /tmp_mnt/CG/CG98/ad980000 <- ホームディレクトリ #cd .. <- さらに一つ上のディレクトリへ移動 #pwd /tmp_mnt/CG/CG98 <- ここはどこだ? #ls ..... <- どんなファイルが出てくるか? #cd / <- 一気にルートディレクトリへ移動 #ls ..... <- ここでもどんなファイルが出てくるか? #cd bin #ls ..... <- みんなが実行しているコマンドがある #cd ../usr <- 一つ上の下にあるusrディレクトリへ移動 #ls ..... <- ここにも重要なディレクトリがある。 #cd bin #ls ..... <- ここにもみんなが実行しているコマンドがある #cd <- cdだけでホームディレクトリへ戻ることができる #pwd /tmp_mnt/CG/CG98/ad980000 <- ホームディレクトリへ戻った
また、ディレクトリを移動すると時には、
相対パスと絶対パス
をうまく使い分けると目的のディレクトリへ素早く移動できる。
たとえばホームディレクトリから/tmp_mnt/CG/tmpへ移動したいとしよう。
この時、一つづつディレクトリを移動しても良い。
#cd .. #cd .. #cd tmp
しかし、以下の2つのどちらの方法であれば一つのコマンドで移動することができる。 どちらが良いかはその時の状況で判断すれば良い。
#cd ../../tmp <- 相対パス
または
#cd /tmp_mnt/CG/tmp <- 絶対パス