シェルスクリプトとはUNIXのコマンドを組み合わせて作るプログラムのことである。
コマンドラインから打ち込んで実行されるコマンドをひとつ以上ファイルに書いておくと、それらのコマンドを後から一つのコマンドのように何度でも実行できるようになる。
これはいつも同じ、複数のコマンドを実行しなければならない時などに便利である。
そして、それだけはなく後で学習するようにC言語のような変数・制御構造なども使えるので更に複雑な処理もできる。
とりあえず簡単なシェルスクリプトを作ってみる。
ls
# csh test.sh <- test.shを実行する test.sh <- test.shを実行した結果(lsが実行されている) # ls test.sh <- キーボードから直接打ち込んだlsの結果もちろん表示されるファイル名は各自で違うものが表示されるかもしれない。
# vi test2.sh <- test2.shを作る # cat test2.sh <- test2.shの中身を表示 pwd # csh test2.sh <- test2.shを実行する /home/au990101 # pwd <- 直接pwdを実行する /home/au990101
次に、2つ以上のコマンドをファイルに書き込んで実行してみよう。
date
pwd
# csh test3.sh <- test3.shを実行する Wed Apr 12 19:20:14 JST 2000 <- dateの結果 /home/au990101 <- pwdの結果
シェルスクリプトでは書き込まれたコマンドが、キーボードから直接実行するときと同じように実行されてゆくが、すべてが同じになるわけではない。
mkdir tmp
cd tmp
pwd
# pwd /home/au990101 # csh test4.sh <- test4.shを実行する /home/au990101/tmp <- test4.shの中のpwdの結果 # pwd <- もう一度pwdを実行する /home/au990101 <- test4.sh実行前と変っていない