自分のコンピュータを持とう
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はじめに
現代では、もはやコンピュータの 1 台や 2 台持っているのは当たり前になっている。
コンピュータのプロを目指すのならば、学校の実習時間だけではなく、
自宅にいる時もなるべく多くコンピュータに触って、
コンピュータの操作になれておくことが必要だろう。
( 特に初心者はタッチタイピングの練習をやろう )
コンピュータを買って何をする?
ここでは、以下のことができるようなマシンを考える。
- 学校と同じソフトを家でも使えるようにする
- UNIXの場合 (indigo, indy, O2, INTERIX)
今のところ全部は無理だが、
UNIXをインストールすれば、
学校の環境を大体真似ることもができる。
ただし、インストールや設定は初心者には難しいかも知れない。
それにAlias、MAYAなどのCGシステムはここで紹介しているUNIXでは動作しない。
- WINDOWSの場合 (NT)
MAYAやSoftImageなどを購入すれば家でもCG製作ができるようになるが
これらは高価なので個人では手に入れるのは難しいだろう。
- プログラムを作る
本格的にプログラムの勉強をしたければやはり
UNIXをインストールしたほうが良い。
WindowsやMacだとコンパイラーを購入しなければならない。
(フリーのコンパイラが無いわけではない。)
コンパイラではなく、インタープリタ(
Awk, Perl, Tcl/Tkなど)ならばWindows・Macにも色々ある。
- CGを作る
- 2次元CGを作る
現在ならPhotoshop, Illustratorなど。
- 3次元CGを作る
LightWaveなどの購入しやすいソフトを購入した方が良いだろう。
学校とは違うソフトになってしまうかもしれないが
現在では複数のソフトを扱えることが要求される事があるので
色々覚えておいて損はない。
- インターネットをする
今なら、どんなコンピュータでも一応できる。
特に、どんなコンピュータを買うにしてもインターネットには必ず
接続するようにしよう。
電子メールで互いに連絡を取り合ったり、ソフトウエアをダウンロードしたり、
Webなどでいろいろな情報を得るために必ず必要になる。
現在、インターネットが使えることは常識である。
仕事を始めてからも必ずインターネットを使うことになるので
ネットワークの使い方になれておこう。
どんな機種を買うべきか?
今買うなら、以下のどちらかにしておこう。
どちらが良いかは、目的に合わせて決めよう。
- PC/AT互換機に向いてる人
- プログラムを勉強したい人
- コンピュータの仕組みなども知りたい人
- 少しぐらい設定が面倒でも構わない人
- 学校で使っているソフト(OpenGL など)を家でもやりたい人
- 貧乏なので少しでも安く買いたい人
- UNIXをインストールしたい人
- Macに向いてる人
- なるべくめんどくさくない方が良い人
- プログラムなんてやりたくない人
- 2次元の画が描ければ良い人、
- PC/AT互換機よりも値段がちょっと高くつくけどOKの人
金が余ってしようがない人は、両方買っても良い。
また、インターネットはどちらでも同じようにできるので大丈夫。
(正確に言うと、Windowsが一番ソフトが揃っている)
構成を決める
さて、買う機種を決めたとして、次にもっと具体的に
どこから、どういう構成のマシンを買えば良いか。
まず、PC/AT・Macどちらの場合でも1台目はデスクトップにした方が良い。
ノート型は2台目以降にすれば良い。
なぜならノート型は小さいので場所はとらないが、ディスプレイが小さくて
拡張性も無く、値段も割高になるからだ。
PC/AT互換機の場合
- CPU
最低Pentium(互換CPUでもOKだが、なるべくならPentiumが良い)
スピードは500MHzもあれば十分である。
今なら、Celelon500くらいで良い。
(無理にスピードをあげるより、その予算でメモリを増設した方が良い)
- メモリ
最低64Mbyte、128Mbyte 以上あれば、なお良い。
3DCGのソフト(LightWave など)を使う場合は最低256Mbyteないと苦しいかもしれない。
- ハードディスク
最低8Gbyte
- ディスプレイ
最低14inch、できれば17inch
液晶(TFT)もOK。
- ビデオカード
メモリ最低4Mbyte以上(8Mbyte以上あればなお良し)
3Dの性能は高いものでなくても良い。
- CDROM
24倍速以上
CD-R, CD-RWならバックアップできるのでなお良い。
- モデム
33800bps ( なるべく外付け )
できればTA・ダイアルアップルータ
を買ってISDNにしよう。
- MO
バックアップやデータ交換に必要になるのであった方が良い。
(予算が無ければ後でも良い)
ただし、MOを接続するにはSCSIカードが必要になる。
- PD, DVD, JAZZ
あれば便利だが、無くてもかまわない。
ぐらいのスペックなら十分だが、最近は一番安い入門用マシンでもこれ以上の性能はあるので、どれでも問題ない。
またUNIXをインストールする場合は、
対応しているハードウェア(特にビデオカードの種類)を調べてから決めよう。
さて、構成を決めても
PC/AT互換機はとても種類が多いので、どれが良いのか迷うかも知れない。
実際に手に入れる場合、主に以下の方法がある。
- メーカー製のマシンを買う。
- ショップ製のマシンを買う。
- 部品を買って自分で組み立てる。
メーカー製のマシンとは、IBMとか富士通、コンパックなどの大きなメーカー製の
マシンのことである。
ショップ製とは、秋葉原などの販売店が独自に組み立てたマシンのことである。
どちらも性能にはそれほど差はない(ノートパソコンの場合はメーカー製の方が良い)が、
メーカー製のマシンは独自の仕様になっていることがあるので
後でハードの拡張や、ソフトのインストールの際、困ることがある。
また、バラバラの部品を買ってきて、自分で組み立てるという手もある。
基本的に+のドライバー1本あれば組み立てられるが、
現在は自分で組み立てるより、ショップ製のマシンを買った方がコスト的には
安く上がることが多い。
しかし、一度自作してみるとコンピュータの仕組みが良くわかるし、
自作したマシンには愛着も湧くので勉強をやる気が出てくるだろう。
Macの場合
最初は、初心者向けのマシン(iMacなど)で十分である。
注意することは、CPUの早いものを選ぶよりも
メモリーをなるべく多く積んでおくようにすることである。
MacでCGをやるときは最低でも128Mbyteぐらいのメモリーを積んでおかないと苦しいだろう。
インターネットするためのモデム(またはTA)も忘れないように。
買う時の手順
- 予算を立てる。(初心者なら、DOS/Vで15〜20万円ぐらい、Macで25〜30万円ぐらいで十分だろう)
- 雑誌(DOS/Vマガジン、MacLife など)を買って記事や広告を調べる。
実際に秋葉原などに行ってみるともっと良い。
- いくつかの候補をあげておいて、比べる。
- 機種が決まったら、値段・サポート・店の場所などを考えて買う店を決める。
- 買いにゆく。
どんなソフトをインストールするか?
- OS ( PC/AT互換機の場合 )
- Windows・MacOSのまま使う
コンピュータになれるまではこれでも良い。
- UNIXをインストールする
コンピュータのことがわかってきたら、
UNIXをインストールしてみるのもいいかも知れない。
- CGソフト
- 2次元ソフト( ペイント、ドロー、画像処理 )
WindowsやMacならば、本格的にやりたい場合には市販の画像処理ソフトや
ドロー系、ペイント系のソフトを購入することになる。
予算がなければ、フリーかシェアウエアのソフトを探すことになる。
- 3次元ソフト( モデリング、アニメーション、レンダリング )
Windows、Macの市販の3次元ソフトも色々あるが、
定価の高いものが多いので、これもフリー・シェアウエアを探した方が良いかも知れない。
どちらにしても、Windows,MacでCGをやろうとするとハードウエアより
予算がかかってしまうことになりがちなので、
できればUNIXをインストールしておくと、ほとんどフリーのソフトで間に合うようになる。
- インターネット関係
- 接続ソフト
Windows95やMacだとほとんどそれだけで接続の設定ができる。
UNIXだと少し面倒。
- WWWブラウザー
色々あるが、とりあえずNetscapeが標準である。
どうやって手に入れるか?
- 親にねだる。
- バイトをする。
- 知人から余ったマシンをもらう。
どんな手段にしろ、あまり無理をしないこと。
パソコンを買うために、CGやコンピュータの勉強ができなくなったのでは、
本末転倒である。
購入時の注意
- 絶対にローンでは買わないこと !!
コンピュータの進化は異常に早いので、
ローンを払っている途中でもっと性能の良いマシンが安い値段で出てしまう。
今、無理をしないでとにかく即金で買っておいて、
2年ぐらいしたら買い替えるぐらいの気持ちでいるのが良いだろう。
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