簡単なスクリプト

MELスクリプトとは

MELコマンドはファイルに書いておくと Script Editorから読み込むことによって何度でも実行できる。
このMELコマンドを書き込んであるファイルをMELスクリプトと言う。
ファイルに書いておけば、そのファイルを消さない限り何度でも同じコマンドを実行できるし、後で必要に応じて書き換えてゆくことによって違う処理を実行することができる。
そして、後で学習するように変数、制御構造などを使用することによって複雑な処理を行うプログラムを作ることができるようになる。
また、MELのスクリプトはファイル名を変えればいくつでも作っておくことができる。

作業用のディレクトリ作成

これから授業を進めてゆく時の作業用ディレクトリとしてホームディレクトリの下にmelという名前のディレクトリを以下のコマンドで作成しておこう。

# mkdir mel     <- ホームディレクトリの下に作成
# cd mel        <- melディレクトリに移動

以後の授業で作成するMELスクリプトはすべてこのmelディレクトリの中に作るようにすること。

スクリプトを作ってみる

スクリプトの作り方と実行例

1. まず、UNIXのコマンドラインからtest.melというファイルをviなどのエディターを使って作る。 ファイルの内容は、以下のように書いておく。

   sphere;
   scale 1 3 1;
   

2. MAYAを立ち上げる。
3. 一番上のメニューバーから Window -> General Editors -> Script Editor によって Script Editor を表示する。
4. Script Editorからtest.melを読み込んで実行する。
   そのためには以下の2種類の方法がある。
   • Open Script による方法
     1. Script Editorの File -> Open Script によってファイルを読み込む。
     2. 読み込んだスクリプトがScript Editorの下のウインドウに表示される。
     3. 必要ならば読み込んだスクリプトを書き換える。
     4. テンキーにあるEnterキーで実行する。
   • Source Script による方法
     Script Editorの File -> Source Script によってファイルを読み込むのと同時に実行する。
     スクリプトをただちに実行したい時はこの方法が便利である。