ディレクトリ1

ディレクトリとは

[ディレクトリ全体の構成図]

ディレクトリ操作のためのコマンド

mkdir
ディレクトリを作る
ディレクトリ名はファイルと同じように自由につけることができる。
rmdir
ディレクトリを消す
ディレクトリを消す時にはディレクトリの中にあるファイル・ディレクトリをすべて消すか、他のディレクトリに移動しなければならない。
cd
カレントディレクトリの変更
カレントディレクトリを変更する時はこのコマンドの後にパス名をつける。
ここでは、とりあえず..が一つ上のディレクトリを表すことを知っておけば良い。
pwd
現在のディレクトリを表示
% pwd
/amt/home0/ad010000
mv
ファイルをディレクトリに移動
cp
ファイルをディレクトリにコピー

ディレクトリ操作の例1

以下の例では新たにディレクトリを作成し、その中にファイルを作り、その後でそのディレクトリを消去している。

% pwd
/amt/home0/ad010000     ← ホームディレクトリ
% cd unix        ← unix ディレクトリへ移動
% pwd
/amt/home0/ad010000/unix     ← unix ディレクトリにいることを確認
% mkdir dir1     ← ディレクトリdir1を作る。
% cd dir1        ← カレントディレクトリをディレクトリdir1に変更する。
% pwd
/amt/home0/ad010000/unix/dir1
% ls
% date > data1   ← ディレクトリdir1の中でファイルdata1を作る。
% ls
data1
% cd ..          ← カレントディレクトリを一つ上のディレクトリに変更する。
% pwd
/amt/home0/ad010000/unix
% ls dir1
data1
% rmdir dir1     ← ディレクトリdir1を消去しようとする(が失敗)。
rmdir: dir1: Directory not empty 
% cd dir1        ← もう一度カレントディレクトリをディレクトリdir1に変更する。
% mv data1 ..    ← ファイルdata1を一つ上のディレクトリに移動。
% ls
% cd ..          ← カレントディレクトリを一つ上のディレクトリに変更する。
% rmdir dir1     ← ディレクトリdir1を消去する(今度は成功)。
% ls dir1
ls: dir1: No such file or directory 
%

パスとは

パスとはあるディレクトリから別のディレクトリへの道筋のことである。
UNIXのコマンドを使用する場合にはパス名を使って別のディレクトリにあるファイル・ディレクトリを表現できる。
あるディレクトリから別のディレクトリへ自分を移動したり、ファイルをコピー・移動したりする時はつながっているディレクトリをたどってゆかなければならない。

パスを表す時は特別な表現方法として以下の記号を使う。

    . (ピリオド一つ)
    カレントディレクトリ
    .. (ピリオド二つ)
    一つ上のディレクトリ
    / (スラッシュ)
    ディレクトリを区切る記号
    ただし、/のみの場合はルートディレクトリを表す。

相対パスと絶対パス

他のディレクトリにあるファイル・ディレクトリを表す時、 またはディレクトリ間を移動する時には相対パスか絶対パスという方法を使う。

相対パスの例

カレントディレクトリからたどっていったパスを相対パスという。

% mkdir dir1             ← dir1を作る
% cd dir1                ← dir1移動
% mkdir dir2             ← dir2を作る
% cd ..                  ← 一つ上に移動
% mkdir dir3             ← dir3を作る
% cd dir3                ← dir3移動
% mkdir dir4             ← dir4を作る
% cd ..                  ← 一つ上に移動
% cd dir1/dir2           ← dir1の下のdir2ディレクトリへ移動
% cd ../../dir3/dir4     ← 二つ上(../..)の下のdir3の下のdir4ディレクトリへ移動
% cd ../..               ← 二つ上(../..)のディレクトリへ移動
% cp data3 dir3/dir4     ← dir2の下のdir2-2ディレクトリへdata3をコピー
%
[unix 以下のディレクトリ]

絶対パスの例

ルートディレクトリからたどったパスを絶対パスという。 カレントディレクトリの絶対パスを知るにはpwdコマンドを使う。

% pwd
/amt/home0/ad010000/unix 
%

この時、一つ上のディレクトリに移動するには以下のような2つの方法がある。

% cd ..
% pwd
/amt/home0/ad010000 
%

または

% cd /amt/home0/ad010000
% pwd
/amt/home0/ad010000 
%

ホームディレクトリへの移動

ホームディレクトリへの移動は以下の方法でも実行できる。
(どこのディレクトリにいるのかわからなくなったらこの方法でホームディレクトリへ戻ってから、unix ディレクトリへ移動して、やりなおすこと)

練習課題

参考


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