UNIXにおけるファイルはWindows・Macなどと同じものだと考えて良い。
しかし、実際に操作する時には様々な違いがあるので注意すること。
UNIXにおけるファイル名の付け方、および注意点は以下の通り。
以下のコマンドはファイルを扱うためのコマンドとして最も必要な基本的なものである。
上のls、cp、mv、rmなどのコマンドの使用例を以下にあげてみる。
下の例で最初のdateコマンドの後に > という記号の後にファイル名を指定してtmp1というファイルを作成している。
この > はリダイレクションと言い、コマンド・プログラムの出力をファイルに書き込むときに使用する。
% cd unix ← 作業用のunixディレクトリへ移動 % date ← dateコマンドを実行してみる Tue Apr 13 13:37:05 JST 2002 ← dateコマンドの出力 % date > tmp1 ← tmp1というファイルを作る(dateコマンドの出力をtmp1に書き込んでいる) % ls ← tmp1ができているのを確認 tmp1 % cp tmp1 tmp2 ← tmp1をtmp2にコピー % ls tmp1 tmp2 % cat tmp1 ← tmp1の中身を確認 Tue Apr 13 13:37:10 JST 2002 ← dateコマンドの出力がtmp1に書き込まれている % cat tmp2 ← tmp2の中身を確認 Tue Apr 13 13:37:10 JST 2002 ← もちろんtmp1と同じ内容 % mv tmp2 tmp3 ← tmp2のファイル名をtmp3に変更 % ls tmp1 tmp3 % rm tmp1 ← tmp1を消去 rm: `tmp1' を削除しますか(yes/no)? y ← yと入力するとtmp1が消去される % ls tmp3 % cp tmp3 tmp4 % ls tmp3 tmp4 % cp tmp3 tmp4 cp: `tmp4' を上書きしてもよろしいですか (yes/no)? n ← コピー先に同じ名前のファイルがあると確認してくる(nでコピーしない) % mv tmp3 tmp4 mv: `tmp4' を上書きしてもよろしいですか (yes/no)? y ← 移動先に同じ名前のファイルがあると確認してくる(yでtmp3をtmp4に変更) % ls tmp4 ← tmp4は消えてtmp3がtmp4になっている %
cp、mvなどのコマンドを使う時はコピー先・変更後のファイル名と
同じファイル名のファイルがすでにあった場合、
そのファイルの古い内容は消えてしまうので注意が必要である。
またrmで消したファイルも絶対に復活できないと思っておくこと。
(cp, mv を使用する場合、現在の設定では同じ名前のファイルがあった場合は実行して良いかどうか確認するようになっている)
UNIXのコマンドには通常(デフォールト)とは少し違う処理・表示をさせたいときに使用するオプションがついていることが多い。
例えば、lsコマンドでは-lというオプションをつけることによってファイルの詳しい情報を得ることができる。
% ls aaa ls: aaa: そのようなファイルやディレクトリはありません % ls tmp4 tmp4 % ls -l tmp4 -rw-r--r-- 1 ad010000 student 29 Apr 13 15:33 tmp4 %
上のようにlsの後ろにファイル名を打ち込むと、
そのファイルが存在するかどうか確かめられる。
(ファイル名はスペースで区切って複数並べることができる)
ファイルが無ければ
ls: aaa: No such file or directory
などと表示される。
上の例でlsコマンドの-lオプションによって得られるファイルの情報が何を意味するか、以下に簡単に説明する。
今回はとりあえずファイルの大きさや、作成・変更された日時の部分だけわかれば良い。