画像フォーマットの変換
変換用のコマンド
Maya でレンダリングされたものを含めて、
画像のファイルフォーマットを別のものに変換するためには、
以下のコマンドが用意されています。
fcheck 以外のコマンドは、コマンドプロンプトで使用します。
- fcheck
- 読み込んだ画像を名前を変更したり、
画像フォーマットを変換することができます。
- imgcvt
- iff を含めて多くの画像フォーマットを変換できます。
一度に複数の画像ファイルを変換することもできます。
- imconvert
- imgcvt より多くの画像フォーマットを変換することができます。
また、各種の画像処理も行うことができます。
ただし、iff フォーマットの変換はできません。
また、一度に一つのファイルしか変換できません。
もともと、このコマンドは convert というオープンソース(ImageMagick)のコマンドです。
- imf_copy
- mentalray に付属の画像フォーマット変換コマンドです。
- toimg
- imgcvt と同じ画像フォーマットの変換ができますが、
一度に一つのファイルしか変換できません。
画像変換を行う場合は、
まず、imgcvt コマンドを使用してみましょう。
imgcvt でできないことは imconvert コマンドを使用してみるとよいでしょう。
imconvert コマンドの使用例
- 画像ファイルの解像度を変更する。
以下の例では input.tga の解像度を 640 X 480 に変更して output.bmp に出力しています。
imconvert -geometry 640x480 input.tga output.bmp
- アニメーション画像の解像度を変更する。
imconvert コマンドを使って、
複数の画像ファイル input.1.tga 〜 input.300.tga を解像度 640 X 480 に変更して
output.1.bmp 〜 output.300.bmp に変換するには以下のように実行します。
for /l %i in ( 1 1 300 ) do imconvert -geometry 640x480 input.%i.tga output.%i.bmp
また、
output.0001.bmp 〜 output.00300.bmp のようにシーケンシャル番号が
4 桁の場合は以下のように桁ごとに分けて実行します。
for /l %i in ( 1 1 9 ) do imconvert -geometry 640x480 input.000%i.tga output.000%i.bmp
for /l %i in ( 10 1 99 ) do imconvert -geometry 640x480 input.00%i.tga output.00%i.bmp
for /l %i in ( 100 1 299 ) do imconvert -geometry 640x480 input.0%i.tga output.0%i.bmp
その他の画像処理コマンド
- imf_diff
- 2 つの画像ファイルの違いを表示します。
- imf_disp
- 画像ファイルを表示します。
- imf_info
- 画像ファイルの情報を表示します。
- blur2d
- 画像ファイルにブラーをかけます。
使用例
- 2 つの画像の違いを表示
imf_diff tmp1.iff tmp2.iff
differing pixels: 0.211% (647 of 307200)
average difference: 14.213%
maximum difference: 28.068%
== "tmp1.iff" and "tmp2.iff" are different
- 画像の情報を表示
imf_info tmp.iff
width height comp bits gamma line type format file
640 480 4 8 1 up rgba iff tmp.iff
- 画像にブラーをかける
blur2d コマンドを使用してプラーをかけるには、
レンダリング前に以下の設定をしておく必要があります。
まず、Render Global Settings → Common
タブの Image File Output セクションで以下の設定を行います。
- Frame/Animation Ext を name.exe.#
- Frame Padding を 1
次に Render Global Settings → Maya Software
タブの Motion Blur セクションを以下の設定にします。
- Motion Blur にチェックを入れる
- MotionBlur Type を 2d にする
- Keep Motion Vectors にチェックを入れる
これらの設定が終わった後にシーンファイルを保存し、レンダリングを実行します。
作成された画像ファイルに blur2d コマンドを使用してブラーをかけます。
例えば、以下の例では test.iff.1 〜 test.iff.30 という画像ファイルにブラーをかけています。
blur2d -l 10 -n 1 30 1 -f test.iff
すると、test_blur.iff.1 〜 test_blur.iff.30 という画像ファイルが作られます。
-l 10 はブラーの長さを 10 にするというオプション、
-n 1 30 1 は 1 フレームから 30 フレームまで 1 フレームごとに処理を行うというオプションです。
参考
Index | Home
Mail